巨峰ってなに?いつ食べられる?どうやって食べるの?
巨峰ってなに?
巨峰は正式品種名を「石原センテニアル」と呼び、開発者である大井上理農学研究所の大井上康氏がセンテニアルと石原早生というヨーロッパ品種のぶどうを交配させたことで生まれたことから名付けられました。
この石原センテニアルを販売するにあたって「巨峰」という商品名にしたことから広く知れ渡るようになり、現在は品種名としても定着しました。
巨峰の名前の由来は開発が行われていた静岡県の農学研究所から見える富士山にちなんでおり、ぶどうの王様と呼ばれるほど大きな房が雄大な富士山をイメージさせたといわれています。
巨峰は数多くのぶどうの品種の中でも大きな粒が特徴の一つであり、ヨーロッパ品種の粒の大きさが3/4ほどでアメリカ品種が1/4ほどなので海外でも非常に人気が高くなっています。
粒が大きいので房も700g~800gと重量があるものが多く、見栄えがするので贈答用としても人気があります。
ぶどうの皮は始め黄緑色でしだいに赤紫色となり、熟すと紫がかった黒色になり果肉は淡い緑色で果汁が多く、味は甘みが強いことも特徴です。
黒系ぶどうの代表品種で人気があり、ピオーネやナガノパープルなどは巨峰を親として開発された新しい品種です。
巨峰の産地はどこ?旬っていつ?
巨峰の産地は全国にありますが、1番多く栽培しているのは長野県で全体の約30%を占め、続いて約25%の山梨県、3位の福岡県では約10%となります。日本国内では現在様々な品種のぶどうが育てられていますが、その中でも最も栽培面積が多いのが、巨峰になります。
巨峰は関東甲信越を中心に幅広い地域で栽培されており気候により旬の時期が異なります。4月には新芽が出て枝葉を伸ばし5月中から6月中に開花時期を迎え、順調に成長を続ければ果実の肥大と成熟が始まります。
露地ものの巨峰の場合は長野県なら8月から11月、山梨県では7月から10月の旬を迎えこの時期が収穫時期となるため、早くても7~8月から店頭に並ぶことになります。
しかし近年ハウス栽培も行われるようになってきているので、この方法は収穫時期がはやい特徴を持ち収穫は5月頃となるため店頭で美味しい巨峰を購入することが出来ます。
巨峰ってこうやって食べたら美味しいよ!
巨峰はジューシーで濃厚な甘みが魅力の品種ですが、せっかく新鮮な巨峰を手に入れても正しい保存方法を把握していなければ鮮度が落ち、いつの間にか実が房から外れてしなびてしまう恐れがあります。そうなってしまわないために注意したいことは、保存方法です。その保存方法とは、「ぜったいに洗わないで保存」ということです。
巨峰の表面に白い粉がついていることで洗い流す方は多いですが、この白い粉はブルームと呼ばれるものであり、水分の蒸発を防いで鮮度を保つ効果を持っています。このブルームを洗い流してしまうと果実が傷む原因になるので、冷蔵保存する場合は洗い流さないようにしましょう。
そして収穫後になってからは追熟することはないので、時間が経っても甘くなることはありません。そのため店頭での選び方としては必ず色味をチェックして、新鮮なものを選ぶようにしましょう。
一度に食べきれない場合には冷凍保存すれば美味しい状態を保つことが可能です。
冷凍した巨峰は皮を剥いてシャーベットのように食べると美味しいですし、冷凍した果実をジュースやカクテルの氷代わりとして加えると、鮮やかな黄緑色が映える上にシャリシャリとした食感が楽しめます。
万浦でのお取り扱い
大田市場の万浦では、以下の巨峰をお取り扱いしております。
主な産地 | 主な等級 | 主なサイズ | 多くなる時期 |
---|---|---|---|
山梨県 | 秀 〇秀 |
5kg~12房 5kg3L 2L |
路地:8月初旬~10月下旬 ハウス:5月中旬~7月下旬 |
長野県 | 秀 〇秀 |
5kg~12房 5kg4L3L 2L |
路地:8月下旬~11月中旬 |
福岡県 | 秀 〇秀 赤秀 青秀 |
5kg8~11房 350gPK |
路地:7月下旬~9月中旬 ハウス:5月中旬~7月下旬 |
大田市場には毎日様々な野菜や果物が入荷してきております。万浦でも巨峰をはじめ、様々な果物・野菜を取り扱っております。巨峰に限らず、野菜、果物について仕入れのご相談がありましたら、以下の「CONTACT」より、お気軽にお問い合わせください。