幸水は日本の40%を占める梨! そのままでも美味しい!料理にもおすすめのわけは?

日本梨の約40%を占める品種「幸水」。梨独特のシャキシャキした食感と、ジューシーな甘さで夏には欠かせないフルーツの1つです。

 でも、そんな人気の幸水ですが、実は選び方と食べ方を少し工夫するだけで、さらにワンランク上の味わいを楽しむ事が出来きます!逆に、これを知らずに幸水を選んでしまっては、もの凄い損をしてしまうのかもしれません。なぜなら、この“少しの工夫”とは、本当に誰でも簡単に出来てしまう工夫だからです。

そこで今回は、幸水をワンランク上の味わいを引き出すための選び方、食べ方をご紹介します。

 

これが幸水です!

そもそも梨には「赤梨」と「青梨」の2種類があります。赤梨は皮の色が褐色でザラザラ、果肉は粒々していて甘みが強いのが特徴です。一方青梨は、果皮が黄緑色でツルツル、果肉は赤梨に比べ滑らかでさっぱりした甘みなのが特徴となっています。

そんな中、幸水は赤梨に分類され、豊水、新水と共に「三水」と呼ばれる日本の代表的な品種となっています。

また幸水は早生幸蔵という赤梨と、菊水という青梨を交配し育成された品種になります。名前の由来は早生幸蔵の「幸」と、菊水の「水」を取って付けられたのですが、幸水が出来た1959年(昭和34年)当時は、まだ種苗法上の品種登録制度が整備されていなかったため、農林認定品種として「なし農林3号」と登録されています。

 

肝心なお味は?

肝心なお味は、糖度11度位の甘さで酸味が少なく、果汁が豊富なため糖度以上の甘さを感じられるかもしれません。果実の大きさとしては約250g~300g。お尻のくぼみが深く、やや扁平気味の球形をしています。

また産地としては、千葉県(17%)、茨城県(12%)、福島県(7%)で盛んに栽培されています。

 

夏こそ幸水の食べごろ

幸水は、ハウス物で早いものは6月中旬頃から出始めます。露地物も7月中旬頃から収穫が始まり、梨の中でも収穫時期の早ものとなっています。

 

たった2つ!美味しい幸水を見分け方

美味しい幸水をさらに美味しく召し上がって頂くためには、この2つのちょっとした違いで見分ける事が出来ます。それがこちらです!

1、外観

軸がしっかり付いていて、干からびていないものがオススメです!また果実に張りがあり、ずっしりと重みを感じるものはジューシーで美味しい梨となっています。

2、色

薄い茶色の状態より、少し赤みがかってきた方が食べ頃となっています。

ただ、梨は追熟しないので、食べ頃の良い状態のものを選んだら早めに召し上がってください。

 

幸水はココが美味い!

幸水には特に甘い部分が2ヶ所あります。それが皮の近くと、お尻の部分です。逆に芯の近くは酸味が強くゴリゴリしています。ですので、幸水を食べる前には皮を薄く剥ぎ、芯の部分は大きく切り取って頂く事が美味しく召し上がって頂くためのポイントとなります!

ちなみに、幸水は肉を美味しくする効果も持っています。というのも、梨にはタンパク質分解酵素、「プロテアーゼ」が含まれているため、すりおろしてから肉にまぶし、数時間浸けこんでおくと肉が柔らかくなります。しかし、すりおろした梨は焦げやすいので、ステーキよりも煮込み料理との相性が良くなっています。

 

保存方法

幸水は乾燥させてしまうと水分が抜けて美味しさが低下してしまいます。なので保存する際には、新聞紙に包んでからビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存するようにしてください。この方法なら、1週間程度は美味しい状態で保存する事ができます。

とはいえ、幸水は上記でもお伝えした通り、追熟しないため生で食べるのが一番です!是非、選び方と食べ方を工夫してなるべく早く召し上がってくださいね。

万浦でのお取り扱い

大田市場の万浦では、以下の幸水をお取り扱いしております。

主な産地 主な等級 主なサイズ 多くなる時期
福岡県 赤秀 青秀 丸秀 24玉 28玉 32玉 36玉 7月上旬~7月下旬
茨木県 秀 優 良 24玉 28玉 32玉 36玉  7月下旬~8月上旬
千葉県 秀 優 良 24玉 28玉 32玉 36玉  7月下旬~8月上旬
福島県 特秀 秀 青秀 A 24玉 28玉 32玉 36玉  8月中旬~8月下旬
宮城県 特秀 青秀 赤秀 無印 24玉 28玉 32玉 36玉  8月下旬~9月中旬
栃木県 秀 優 良 24玉 28玉 32玉 36玉  8月中旬~8月下旬

大田市場には毎日様々な野菜や果物が入荷してきております。万浦でも幸水をはじめ、様々な果物・野菜を取り扱っております。幸水限らず、野菜、果物について仕入れのご相談がありましたら、以下の「CONTACT」より、お気軽にお問い合わせください。